Jewelryにまつわる国際問題

児童労働

ILO(国際労働機関)の2012年の統計によると、世界における5歳〜17歳の児童労働は約1億6800万人。その割合は 子どもの全人口の11%に上ります。うち8500万人は危険有害労働させられているのが現状です。
児童労働のうち、約半数は「最悪の形態の児童労働」が占めています。鉱山での労働は「最悪の形態の児童労働」の中の「危険有害労働(hazardous work)」に指定されています。

〈1〉 鉱山での危険労働
鉱山における労働は、有害な鉱山物質や危険重機との接触の危機あります。また土砂崩れや崖崩れに巻き込まれる恐れや、命綱なしの作業による転落死、溺死などの事故に巻き込まれる可能性が高いです。有害物質の多い鉱山での労働は子どもの成長に大きな影響を与えます。鉱山での仕事は重労働です。大人に混じり、50 kg~60kgの砂利を鉱山から選別場に運ぶ仕事や、選別場で泥さらいをし、その中から小さな原石を探します。子どもは体が小さいため、狭い穴に入り採掘することが出来ます。また安く雇うことができることから搾取されやすい対象になっています。
〈2〉 病気
鉱山は標高が高いため、高山病や呼吸困難などに陥りやすいです。また鉱山内には無数の穴があり、そこに溜まった浅い水の中で作業するため、マラリア蚊の発生源にもなっており、感染症を引き起こす可能生もあります。
〈3〉 貧困
ダイヤモンドを見つけた分に応じて支払われる成果報酬がある場合の日給は約15円から60円程度、成果報酬がない契約であれば約210円で、非常に安い。
ダイヤモンドを見つける確立をあげるために、子どもを働き手として鉱山に連れてくる親もいます。また孤児や極度の貧困のため、家族や親戚に売られて強制労働させられます。貧困な子どもたちは、学校へ通うことが出来ず、低賃金で働かされ、ろくに食べ物も口にすることができないのです。

紛争

“紛争ダイヤモンド”という言葉を知っていますか?
“紛争ダイヤモンド”とは、主にアフリカなどのダイヤモンド原産国で違法に産出されるダイヤモンドのことです。この“紛争ダイヤモンド”は、密輸業者によって合法的なマーケットに紛れ込み、武装集団の武器や弾薬の資金源になっているのです。

ジュエリーに潜む最も残虐な紛争、、シエラレオネ内戦

シエラレオネ内戦とは
西アフリカのシエラレオネで1991年から2002年まで起きた内戦。反政府勢力、革命統一戦線(RUF)と政府軍との交戦で、ダイヤモンドの鉱山の支配権をめぐって大規模な内戦に発展し、7万5000人以上の死者を出したと言われています。
この戦争が最も嫌悪されるのは、一般市民への残虐性。
政府に加担しないよう手足を切り落としたのです。
薬で狂った兵士は正気を失い、想像も出来ない残虐行為を行いました。
妊婦子供にも容赦なく。20万以上の若い少年たちは、誘拐され殺し屋として育てられました。

このダイヤモンド盗賊RUF反政府軍に加勢したのが隣国リベリアです。
反政府軍は密輸ダイヤをリベリアに渡して武器を受け取り、リベリアは受け取ったダイヤモンド原石を国内で産出されたダイヤと一緒にして
ダイヤモンド交易地へ出荷しました。

シエラレオネ内線のように、ダイアモンドが元になって引き起る紛争というのは多く存在します。
加工されたジュエリーだけをみれば、その背景には何が起っているかは分かりません。
もしかしたら、あなたのそのジュエリーも“紛争ダイヤモンド”かも知れません。

ダイヤモンドの輝きに魅せられ、ジュエリーにお金を払う私たちは、ジュエリーの背景に潜む、“紛争”を知るべきではないでしょうか。
遠い問題ではなく、私たちに近い問題なのです。

搾取

鉱山で働いている人たちは、正当な賃金をもらっていない人が多いです。
人件費を安くし、高く売って儲けを得る業者の多く存在します。
宝石がとれない日は15円から60円程度で、とれた日は約210円と非常に安いです。
労働に対して、もらえる賃金が少ないことが問題になっています。

環境問題

ダイヤモンド採掘するために地面を堀り、人工池ができます。ダイヤモンドを掘りつくした後、埋め立てをせず土地を放棄するため、人工池が散在します。土地の再利用も進まず、地元住民にとっては危険でもあるのです。